E3コミュニティーのエンジニアの皆さんへのインタビュー。今回は広告配信システムの開発とインフラ管理に携わっているB.Tさんにお話を伺いました。現在のお仕事についてのお話や、なぜインフラ管理の仕事に関わるようになったのかなどお話いただいています。
ライター:荒井啓仁 編集:株式会社TOGL
広告系の現場で開発やインフラ運用管理を担当。以前は管理業務も
ーー現在のお仕事について教えて下さい。
フリーランスでエンジニアをしています。現在は広告系の現場に入っており、開発やインフラ管理の担当です。コロナ前はプロジェクト管理やディレクターのようなこともやっていたのですが、リモートワークに切り替わるのを機に、開発やインフラに注力させてもらっています。
ーーどういった広告システムなのでしょうか?
SNS系の広告配信システムの開発をしています。配信の管理や広告の中身を考えるのは別のグループが担当していて、私はユーザーに届ける部分を担当しています。
ーーSNSの広告は配信数が多そうですね。
そうですね、1回最大100万人に広告等を配信できるシステムです。完全個別の場合は少なく、広告の内容は10パターン程度の場合が多いです。ユーザーの属性情報などにより、個別に記載する必要がある情報のある配信だと大変です。
ーー業務で大変な面は他にありますか?
開発もやりつつインフラの担当でもあるので、並行で進める必要がある場合は大変ですね。インフラ担当は少人数なので細かい部分も含めた全部を見るのが難しいです。大枠は自分たちが見て、各システム担当にも細かい部分をある程度やってもらっています。パッチを当てる必要のあるOSやミドルウェアが放置されている部分もあるので、更新を自動化しないといけないなと思っています。サーバーレス等で自動更新がサポートされているので良いのですが、そうでない場合は管理が大変なので悩みどころです。
ーーインフラを担当しつつ開発をやるのは大変そうですね。
開発に関しては改修が入った時だけなので何とかなっています。リモートになる前は管理までやっていたので、今の方が少し楽です(笑)。
ーー管理業務はどういったことをされていたのでしょうか?
開発の進捗管理や外部とのやり取りなど一般的なプロジェクト管理業務です。
ーーインフラのご経験は長いのでしょうか?
最初からインフラ管理を目指していたということではないです。やるしかなかったというか(笑)。もともとは開発の歴が長くてインフラ管理体制が整っているケースは少なく、前職ではインフラチームの手が回っていなくて、自分たちでやるしかなくかったです。インフラをメインで見るのは現在の現場が初めてです。
ーー前職ではどういったお仕事をされていたのでしょうか?
前職も広告系です。現在の現場は特定企業の製品をメインに取り扱っていますが、前職は広告全般を手掛けている会社でした。効率的な配信のために、機械学習システムの開発や運用を行っていました。
ーー機械学習の分野もお得意なんですか?
システムの構築や運用は自分達で行っていましたが、アルゴリズムは専門チームが作っていたものを利用していたので得意ではないです。
ーー使用言語についてお伺いさせてください。
今はPythonをメインで使っています。Java、他にはPHPやC言語、C++、COBOL等も経験ありますが、最近はあまり使っていないです。
中学時代にPCを自費で購入!
ーー学生の頃からエンジニアになりたいと思っていましたか?
はっきりと覚えていないのですが、大学で情報系の学部に進んだくらいなので、高校生の終わりにはエンジニアになろうと決めていたと思います。
ーーなるほど。一番最初にPCに触れたのは何歳の頃でしょうか?
小学生の頃ですね。友人の家にパソコンがあり触らせてもらったのを覚えています。そこでPCに興味を持ち、お金を貯めて中学生になって自分でPCを買いました。
ーーすごいですね! 中学生の頃からプログラミングの勉強をされていたのでしょうか?
当時は勉強というよりも遊び感覚ですね。電波新聞社から出ていた雑誌をよく読んでいました。雑誌に書いてあるプログラミングを手打ちで写したり改造してみたりしたおかげで、if文やfor文などのロジックやアルゴリズムが学べました。
ーー当時からプログラマーやSEなどの憧れはありましたか?
現在ではITエンジニアはメジャーな職業ですが、当時はSEやエンジニアという職業をあまり耳にしなかったのでイメージは湧いていなかったと思います。高校生の頃、PCを使った仕事に就きたいと漠然と考えていたのは覚えています。
今後はインフラ関係の仕事を増やしていきたい。
ーー今後お仕事上でやってみたいことをお伺いさせて下さい。
今の仕事も忙しいですが、出来ればもう一つくらい仕事を増やしたいですね。インフラの仕事であれば別業界でも仕事を引き受けたいです。軽い仕事や単発、短期でもと思います。
ーーご自身の中で、インフラのお仕事がメインになりつつありますか?
そうですね。性格的にも合っているかなと。問題を先延ばしにするのが嫌いだし、細かいところに目が届く性分はインフラ管理の仕事に合致していると感じます。
ーーB.Tさんの思う、インフラ管理の良いところは何でしょうか?
現場が変わっても仕事に入りやすい点が個人的には魅力だと思っています。管理業務や開発の場合、仕事のノウハウは変わりませんが、業界ごとにルールや進め方が違う場合があるので、キャッチアップに時間がかかることがあります。インフラなら業界問わずやるべき仕事が比較的変わらないのが良いですね。
ーー今後B.Tさん個人としてやってみたいことは何かありますか?
AWSやGCPなどを含めたクラウド系の技術は今後も必要なのでついていくようにしたいです。あとは、ロボットにも少し興味があるので趣味でやってみたいですね。
ーーロボットですか!
一度Raspberry Piを買ってセンサーなどいじったことがあるのですが、それ以降あまり動けていなく……。組み込み系開発をやっていたこともあるので、組み込み&AIも使ってみたいですね。
・今の就業形態:業務委託
・現在の仕事:システム運用管理、開発
・得意分野:アーキテクチャ設計
・使用言語:Python
・仕事で大事にすること:正確性、再現性、保守性
・今後やってみたいこと:運用管理業務の省力化