良きプレイングマネージャーを目指すエンジニア。モバイル開発の魅力とは?

on 2022.07.29

E3コミュニティーのエンジニアの皆さんへのインタビュー。今回は大手ファッション通販サイトにてフィットネスアプリの開発に携わっているY.Aさんへのインタビュー。ご自身で成長を感じることができた現場でのお話や、今後なりたいエンジニア像についてもお伺いしています。

ライター:荒井啓仁  編集:株式会社TOGL

大手ファッション通販サイトでモバイル開発

ーー現在のお仕事についてお伺いさせてください。

大手ファッション通販サイト系列の現場でモバイルエンジニアをしています。社内の技術を活用したフィットネスアプリの開発に参加しています。
アメリカで配信するアプリのため、開発以外にUI/UXの改善点の洗い出しや、チーム開発のやり方を改善することも行っています。

ーーアメリカで配信ということは、現地の方ともお仕事されているのでしょうか?

そうですね。現地にもチームがあり、デザイナーなども現地の方です。デザインセンスなど、日本とは違う感性で作られたものが多いので、良い刺激になっています。

ーー現在はフリーで参加されているのでしょうか?

フリーランスとして働いていた時期もありましたが、現在の会社には正社員として参加しています。

ーー現在の会社にはどうやって入社されたのでしょうか?

Wantedly経由で入社しました。何社か応募していたのですが、今の会社からは直接スカウトが来ました。かなり大きい会社なので、最初は「こんな大きいところからスカウトが来るわけない」と疑っていました(笑)。

ーーフリーランスで働いていた期間は長かったのでしょうか?

2016年の10月から2018年の4月くらいなので、あまり長くはないですね。

ーー正社員雇用に戻ったきっかけは何かありますか?

2018年に監視カメラをクラウド管理する業務にフリーで参加していました。CTOから雇用や要件ヒアリングなども含めたマネジメント業務も任せたいと打診され、正社員に誘われたのがきっかけです。

ーーマネジメント業務は他でも経験されたのでしょうか?

この会社だけです。テックリーダー兼チームリーダーとして働いていました。

ーーマネジメントをした際、大変だったことはありましたか?

ビジネスサイドやデザイナーなど、コードを書かない人へ仕様や実装について説明する際に苦労しました。

ーーそれは大変でしたね。

部長やCTOにも相談して、方法を模索していたのですが、エンジニア以外のメンバーにもプログラミングを勉強してもらう方法で解決しました。立ち上げは大変でしたが、エンジニアと非開発側でのコミュニケーションが円滑に行われるようになりました。

ーー言語は何を使われますか?

KotlinやSwiftを主に使っています。昔のプロダクトではJavaも10年ほど使っていましたし、ObjectiveCやC#.netも使えます。

ユーザーサイドに近い仕事を目指しモバイル方面へ

ーーモバイル方面に進んだきっかけは何でしょうか?

モバイル方面へ進む前は、Javaを使ったWeb業務システム開発を行っていたのですが、もっとユーザー寄りのBtoC領域で仕事ができたらと考えていました。そんな折、大学の先輩にモバイル方面の仕事について話を聞いて、自分のやりたいことと合致してそうだったのでモバイル方面に進もうと決めました。

ーー学生時代からエンジニアを目指していたのでしょうか?

中学時代、パソコン部に入ってBASICで『ドラクエ(ドラゴンクエスト)』をまねしてゲームを作っていたときからエンジニアに憧れがありましたね。大学進学も実家近くにある情報系の大学に進学し、Javaを勉強し、今に至ります。

ーー昔からの夢が叶ったのですね! モバイル方面のやりがいや面白さは何でしょうか?

GAFAなど最先端の企業の手法で開発できる点がモバイルエンジニアのアドバンテージだと思っています。Kotlinの効率的な書き方や文法も面白いです。

さまざまな現場で成長を実感。開発とマネジメントの両立を目指して

ーー今まで参加した現場で、成長を感じられた現場はありますか?

たくさんあります。どの現場でも学びがありましたが、SIerとして参加した会社ではモバイルエンジニアとして成長させてもらったと思います。今まではGoogleのSDK範囲でしか開発をしていなかったのですが、その会社はAndroidOSを改造していたり、ビルドの方法も違っていたり、一般的なアプリ開発とは違う技術が多くあり勉強になりました。

ーー精神的に成長を感じられた現場はありましたか?

2020年に参加した会社ではPdMとして参加したのですが、技術以外にもたくさん学ばせてもらいました。エンジニアとしてのバックグラウンドがあったので、何でもできると思っていたのですが、細かい変更にもユーザーがどう感じているのか、何に困っているのか、変更して何が変わるのかなど、具体的なデータを踏まえて説明しなきゃいけない。PdMとして改善したい部分が上手くいかず悩ましかったです。ここでの経験のおかげで、どう説明すれば、どういう見せ方をすれば納得してもらうのかと勉強になりました。

ーーなるほど。今後の展望についてもお伺いさせてください。

プレイングマネージャーとしての成長が直近の目標です。コードが書けない管理者にはなりたくないので、周囲からも認められるようなプレイングマネージャー像が理想です。忙しいので進められていませんが、自分でもプロダクトを立ち上げてみたいですね。

ーー良きプレイングマネージャーを目指すにあたって、心がけていることは何かありますか?

一緒に働くメンバーからユーザーまで、相手が何を求めているのか常日頃から考えています。ご機嫌を取るというわけではなく、相手が何を期待してこの話を持ってきているのかな、とか相手の気持ちを考えることを意識しています。


・今の就業形態:正社員
・現在の仕事:モバイルアプリ開発
・得意分野:モバイルアプリ開発、UIUX改善提案
・使用言語・Kotlin, Swift, Java, ObjectiveC
・仕事で大事にすること:人の気持ちを考えること
・今後やってみたいこと:自分でプロダクトを作ってみたい

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