【インタビュー】各企業の採用担当者が語るエンジニア採用の実情 vol.2 × 株式会社SOUSEI Technology 金田 朋子 - 後編

on 2020.07.13
【インタビュー】各企業の採用担当者が語るエンジニア採用の実情 vol.2 × 株式会社SOUSEI Technology 金田 朋子 - 後編

ーーここからエンジニアの開発体制や、採用方針について詳しくお伺いさせてください。
従業員の内、エンジニアはどのくらいいらっしゃるのですか?

金田:業務委託も含めると23名中12名がエンジニアです。

ーーどんなエンジニアがいるのでしょうか?

金田:サーバーサイドが4名、アプリが3名、フロントエンドが3名です。

iOSはSwiftとObjectiveC、AndroidはKotlinベースでJavaを使用しています。サーバーサイドはPHPとLaravel、フロントエンドはvueを使っています。

ーー業務委託の割合はどの程度でしょうか?

金田:プロジェクトや時期によっても異なりますが、現在は10名中6名が業務委託です。iOS,Androidが各1名、フロントエンド4名はフルリモートの業務委託でお願いしています。

ーー多様な雇用形態ですが、どのような働き方をされていますか?

金田:出社する人が多いですが、エンジニアのリモート勤務はOKです。社員は11時~15時がコアタイムで、業務委託の方はそれぞれのご希望に合わせて働き方を決めています。ちなみに3月の初めからは新型コロナウイルスの影響で全社員フルリモート勤務になっています。
役員にエンジニア出身の者がいることもあり、エンジニアの働きやすい環境にコミットできるよう、会社としても柔軟な対応を心がけています。

ーー正社員に求める役割や期待値はありますか?

金田:MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)やカルチャーに共感し、一緒に楽しみながら事業をドライブしていけることと、事業へのコミットメントとユーザーファーストなプロダクト作りができるかを選考の中で見させていただいています。

ーー御社のカルチャーとはどういったものでしょうか?

金田:弊社のメンバーは「誰かが喜ぶ顔が好き!」という思いやりのある方が多いです。そのため、「自分のやり方を通したい、自分のスキルアップだけを考えたい」といった自分主体の意識が強い方はあまり合わないかと思います。
最近MVVを「住宅に関わるすべての人にオドロキとヨロコビを」に再定義したんですが、こちらが会社のカルチャーを表していると思います。

ーー業務委託に求めることは?

金田:正社員に足りていないスキルやポジションの補填が一番です。
先ほどお話ししたカルチャーの正社員との円滑なコミュニケーションが取れれば、そこまで強い事業への共感やカルチャーマッチは求めていません。

ーーポテンシャル採用はありますか?

金田:正社員ではありますが、業務委託ではやはりスキル重視のためありません。

ーーエンジニアの採用をどういう体制でやられていますか?

金田:主担当は私ですが、書類選考・最終選考は基本的にCTOが行います。また、現場エンジニアも積極的に面接に参加してもらえるので、1次選考やカジュアル面談では現場エンジニアや事業責任者とお話いただくことが多いです。

選考フローとしては、カジュアル面談以降は書類審査と面接が2回です。一次面接で現場のエンジニアと複数お話しいただく事も多いので、比較的短めな選考フローになっています。

ーー業務委託は?

金田:基本は面接1回のみです。モバイルアプリは担当社員、それ以外はCTOとの面接になります。

ーー昨今のエンジニア市場に対してどのように思いますか?

金田:エンジニアの採用は超売り手市場で依然厳しいですが、衣食住に関連したサービスには根強い人気があります。サービスの内容や会社のビジョンまで含めて検討しているエンジニアの方には選んでいただける事も多いため、採用広報にも注力し、まずは会社を知っていただくところから頑張りたいです。

ーーどういった所が大変ですか?

金田:弊社の知名度がまだまだ低いので、スカウトを送ってもレスポンスがない事が多いです。転職ドラフトでいいなと思う人は人気があるので、多数のスカウトの中から選んでもらうのはなかなか難しいと感じています。

一方で面接まで来ていただいた方からの辞退は少ないので、一度お会いできれば勝機はあると思っています。まずはカジュアル面談という形でお話を聞いてもらえるように、スカウト文面や求人票でどれだけ興味を持ってもらえるかが頑張りどころです。

ーーエンジニア採用にあたって利用しているツールや手段はどんなものがありますか?

金田:ダイレクトリクルーティングでは、Wantedly、転職ドラフト、Green。人材紹介では、E3、パーソルキャリア、JACリクルートメントを使っています。

ーー業務委託は結構な数がいらっしゃいますが、どう採用されていますか?

金田:Findy、クラウドワークスを使用しています。Findyは紹介も多く、スキルマッチもしやすいので利用頻度は高くなっています。

ーー採用観点で重要視している(外せない)要素は何でしょうか?

金田:正社員だと、まずはMVVへの共感です。次に顧客視点の考え方ができること。また誰かを喜ばせるのが好き、驚かせるのが好き、といった他者へのモチベーションのある方も大歓迎です。
業務委託の方はそういう社員と一緒に楽しく働けるような方にお願いしています。

ーーこれまで採用で失敗した事例などありますか? こういう人材は採用を控えたいという要素を教えてください。


金田:他責の考えが強い方でしょうか。チームで開発する仕事なので、面接の中で環境や他のメンバーを責めような発言が多かったり、トゲのあるコミュニケーションを取られる方はスキルがあってもお見送りになる事が多いです。スタートアップなので、環境が整っていない部分もありますが、それらを良くしていく方向への取り組みができる方のほうが動きやすいと思います。

ーー今までご自身が携わった採用活動の中で採用可否問わず印象に残っている人はどんな人でしょうか?

金田:募集から内定承諾まで2時間というケースが最も印象に残っています。
影響力のある知人にSNSで募集情報を流してもらい、すぐに応募いただいた方がいたので、SNSでグループチャットを立ち上げて、たまたま距離的にも近かったのでその足で面接にお越しいただき、その場で内定・内定承諾まで完了しました。

情報流通の手段が、紙からインターネット、そしてSNSへと変わってきて、採用の手段も明らかに変化を求められてきています。
内定には双方の信頼関係が出来上がっていることが前提にはなりますが、手段とスピード感がこれまでと全く変わってきていますし、そこに対応できない企業は良い人材を採用できなくなってくると思っているので、全社の意思決定プロセスも含めて採用プロセスを改善していかなければいけないと思います。
2時間のケースはもちろん極端な例ですが、弊社では最初の接点から1週間以内に内定まで出せるケースも多々あります。

ーー「こんなエンジニアに是非会ってみたい!」人はどんな人ですか?

金田:課題解決思考をお持ちの方とお会いしたいです。技術はあくまでも手段であり誰かを喜ばせるサービスづくりが業務の本質です。
また優秀なメンバーと一緒に働きたいというモチベーションのある方も大歓迎です。

ーー最後に、自社アピールをお願いします!

金田:弊社ではマイホームアプリ「knot」をスモールチームで中長期的にグロースしていく体制を目指しています。また、社内にUI/UXデザイナーを抱え、経験豊富なメンバーで構成されています。スタートアップで立ち上げからグロースフェーズの経験をお持ちの方・経験を積まれる意欲のある方にとって、最高に楽しい環境をご用意させていただきます。

自社サービスで世の中を良くしていきたい、世の中の課題を解決していきたいといった野望をお持ちの方には是非一度お会いしたいと思っています!

なお、創業1年のスタートアップですので、サービスも組織もまだまだ発展途上ですが、2年後のIPOを目指して社員一丸となってユーザーファーストなサービスづくりを行っています。

働き方や雰囲気については、Wantedlyでフィード記事を投稿しておりますので、よろしければご覧ください。

ーー金田さん、本日はありがとうございました。

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