ニッチな領域を強みに変えたい。元文系のSREエンジニア

on 2023.01.11

E3に参加している皆さんへのインタビュー企画。今回はSRE(サイト信頼性エンジニアリング)支援企業でインフラエンジニアとして活躍中のK.Kさんへお話伺いました。大学までは文系の学部で英語教育を専攻していたKさんですが、就職を機にエンジニアの道を志したそうです。現在のお仕事や今後の目標についてもお話いただいています!

ライター:荒井啓仁
SRE支援企業所属のインフラエンジニア。「縁の下の力持ち」がやりがい
ーー現在のお仕事について教えて下さい。

去年の4月からSRE支援企業に所属しており、現在は2つの案件に携わっています。

ーーどんな案件のお仕事なのでしょうか?

1つ目はエネルギー関連会社向けの決済アプリです。初期のインフラ構築から携わっており、リリースされているサービスなので日々の運用なども行っています。

2つ目は証券会社のシステム刷新です。こちらはすでに動いているシステムを見て、改善点を探したり、導入できるソリューションの提案をしたりといった業務です。特にセキュリティ方面での改善が求められている中で、いくつかの提案が採用されたので、現在は新しいdev環境を作っています。

ーーなるほど。お仕事はバックエンドが中心でしょうか?

インフラをメインにやっています。バックエンドやフロントエンドなどの機能開発は基本的にやっていませんが、サービスのパフォーマンスが悪いときなどは、インフラの垣根を超えてバックエンドのコードを読んで調査したりすることはあります。

ーーインフラは長くやられているのでしょうか?

エンジニアとしてのキャリアは7年ほどですが、インフラに携わるようになったのはここ3〜4年です。最初はバックエンドもやっていたのですが、途中からインフラ領域に触れたことでインフラを突き詰めたいと思うようになりました。

ーーインフラ領域に触れたきっかけは何でしょうか?

前職は人が少なく、さまざまな領域を幅広く経験した際にインフラ領域に興味が湧きました。その後はインフラ領域に主軸を置き、現在に至る形です。

ーーインフラの魅力や面白さをお伺いさせてください。

全ての土台になっているので、良くも悪くも影響が大きい部分ですね。縁の下の力持ちというか、普段は目立たないけど大事なことをやっているんだ、という感覚。多くの人が使っているサービスであればあるほど大勢に影響がある。そういうものに携われるのは魅力だと思います。

ーーなるほど。インフラに適性を感じる部分はありますか?

私自身が結構慎重な性格でして(笑)。手を動かすのは遅い方かもしれませんが、慎重に進めるためミスは少ない方だと思います。

ーー現在の会社に入社したきっかけは何でしょうか?

前職の会社が事業の撤退をしたため、会社都合で退職をしたことが転職のきっかけです。

ーーそれは大変でしたね。現在の会社を選んだ理由もお聞かせください。

前職ではAWSを使っていたのですが、比較的レガシーな構成かつ、ほぼ手作業でインフラの構築していまして。転職の際はKubernetesやTerraformのような比較的モダンな技術を使用していて、より多くのユーザーを抱えているサービスに携われる会社を探していました。あとは、うちの会社はさまざまなお客様のサービス支援に携われるので、案件によっていろんな技術スタックに触れられる部分も魅力的でした。

――素晴らしいですね。他にも魅力的な部分はありますか?ー

SREエンジニアが多い点はいい部分かなと思います。会社にはSREエンジニアが30人ほどいるので、他の職場だったら解決に時間がかかることも「それアドバイスできるよ」と誰かしらがナレッジを持っているのは、この会社ならではの魅力ですね。

就職を機にエンジニアの道へ。海外でも通用する仕事を目指して

ーーエンジニアを志されたのはいつ頃でしょうか?

大学4年生の夏ですね。就職する段階でエンジニアになろうと決めました。

ーー在学中からプログラミングを学ばれていたのでしょうか?

大学では英語教育が専攻だったので、現在の仕事からすると畑違いなことを学んでいました。

ーーなるほど。エンジニアを志したきっかけは何でしょうか?

将来的には海外で働くことも視野に入れて仕事を探そうと思っていました。2年生の頃に留学に行き、海外に出たら英語ができるだけでは何のアドバンテージも無いと気づきまして。日本で学ぶテストの英語ができても、円滑にコミュニケーションができるわけではない。英語以外に海外でも通用するなにかが必要だと感じたのが原体験だったと思います。ITだったら国を問わず、日本で身につけた技術を他の国でも活かせる。就活を始めた際にSIerの会社が目に入って新卒で入ったのが、現在の仕事につながっています。

現在の現場で大きくスキルアップ!今後は他の人がやらない領域を極めたい

ーースキルアップを実感できた現場も教えて下さい。

今の会社です。求められる技術と知識の幅の広さ、今までは使ったことのない技術をキャッチアップできて、エンジニアとしての幅が広がったと思います。

ーー素晴らしいですね。

タイミング的に恵まれた部分もありますが、今の会社は入社日から新規開発にアサインしていただいたことも成長につながったと思います。1からインフラ構築を学べて、システムなどへの理解も深まったのはありがたい経験です。

ーーご自身の成長にかなり影響しているというか。

そうですね。先輩方の培ったナレッジも多くあるので、情報が常に入ってくるというのも成長につながっていると思います。

ーー今後の目標についてもお聞かせください。

直近の目標でいえば、今使っている技術をきちんと理解して自然と使いこなせるようになりたいです。

ーー海外移住は現在も視野に入れているのでしょうか?

数年前までは海外で働きたいという気持ちが強かったのですが、現在はそこまでではないですね。以前ほど身軽でも無いというのもありますが、今の時代だと国内にいても英語を使って外国籍のエンジニアの方と仕事をすることも可能です。ご支援しているお客様の中にも外国籍のエンジニアの方はいらっしゃいますので、業務の中で英語を使用することもあります。

ーーご自身が目指すエンジニア像についてもお伺いさせてください。

自分はエンジニアとしてのスキルが高い方ではないと思っています。すべてを極めることはできないので、多くの人が大事だとは思っていながらも、なかなか手をつけられていない部分に対して積極的に取り組んでいければと思います。例えば、インフラ領域の中でもAWSやGoogle Cloudなどのクラウドインフラのセキュリティや、Kubernetesのセキュリティについて突き詰めていきたいです。


・今の就業形態:正社員
・現在の仕事:職種はSRE。業務の一例としては、インフラの構築、CI/CD構築、セキュリティの改善、監視の改善、運用作業(Kubernetesのバージョンアップ等)
・得意分野:AWS/Kubernetes インフラの構築、運用
・使用言語・スキル:AWS, Kubernetes, Istio, Terraform, CircleCI, Argo CD, Google Cloud, GitHub Actions etc
・仕事で大事にすること:相手(お客様/同僚/ユーザー等)の立場で考える。
・今後やってみたいこと:AWS/Google Cloud, Kubernetesのセキュリティ改善, AWSのマルチアカウント管理

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