「どんな立場になってもエンジニアに自分の言葉を信じて欲しい」から、コードを書き続ける

on 2021.08.27
「どんな立場になってもエンジニアに自分の言葉を信じて欲しい」から、コードを書き続ける


E3コミュニティメンバーの皆さんはどんな思いで今、仕事をしているのか。これまでの経歴や成功・失敗体験も含めてお話を伺います。今回お話をしていただいたのは、「株式会社グロービス」で新規システムを開発する、サーバーサイドエンジニアの岡本浩治さん。エンジニアとしてのキャリアや、グロービスの魅力に関してインタビューさせていただきました。

ライター:岡田星羅/聞き手・編集:平田提(株式会社TOGL)

初めて入った現場、グロービスにそのまま就職。新規システムを作り続ける

ーー現在のお仕事を教えてください。

岡本さん:今は株式会社グロービスで、サーバーサイドのエンジニアをやっています。2018年2月に業務委託で入社して、そのまま3年ほど経ちました。

ーーグロービスは、どのような事業を展開されているのでしょうか?

岡本さん:社会人教育の事業をメインに運営しており、グループには大学院があることが大きな特長です。

ーー岡本さんはどんな業務をされているんですか?

岡本さん:新規システムの開発に関わることが多いですね。企画からビジネスサイドのメンバーと一緒に考えます。例えば、グロービス内の研修の進捗管理システムやオンラインのコンテンツ配信などです。

ーーグロービスには、どのような経緯で入社されたのでしょうか?

岡本さん:前職を辞めてから転職活動をしつつ、フリーランスとして活動をしていました。すぐにどこかに入社するのではなく、就職する会社をきちんと見極めたかったんです。フリーになってから最初の職場がグロービスで、そのまま正社員になりました。

ーーそうなんですね。雰囲気や事業内容がマッチしたのでしょうか?

岡本さん:そうですね、グロービスは懐が広い会社でとても働きやすいと感じています。あと、事業内容にも共感できました。”サービスを拡大していく中で不幸になる人が少ない”というのが自分にとって大きいですね。

ーー最近面白かった仕事のエピソードがあれば教えてください。

岡本さん:この前、会社のシステムでとても遅いロジックになってしまっている箇所を見つけて。そこを改善したら、9分の1くらいの処理速度になったんです。3時に起動したとしたら8時までかかる処理が、3時半に終わるようになりました。こうして目に見えて成果が出たときは「面白いな〜」と思いますね。

仕事で大切にしていることは「目的の理解」

ーー少し大きなテーマの質問ですが、岡本さんは何のために仕事をやっておられるんですか?

岡本さん:私は今時点では、仕事以上に楽しいことが無いんですよね。楽しいことをやろうと思ったら、仕事をするしかないんです。仕事は人生の投下時間が大きいので、何かに取り組んだときの達成感が気持ち良い。この気持ちよさを味わうために仕事をしていると思いますね。

ーーなるほど。グロービスでのお仕事は楽しいですか?

岡本さん:はい、楽しいです。世の中の役に立っている感じがします。
社会人としてより良く働ける人が一人でも多く増えたら嬉しいです。先ほども言いましたが、やっぱりサービスとして不幸になる人が少ないことが大きいと思います。

ーー「不幸になる人が少ない」というのは、具体的にどういうことなのでしょう。

岡本さん:モノやサービスを作るのって、調達コストを下げるといった強めの交渉が発生することが多いと思うんです。またサービスの設計上、不利益になる人が出てきてしまうこともある。

でも、グロービスにはそれがない。精神が安定した状態でサービス作りにコミットできることが嬉しいんです。


ーー新しいアイデアを提案する機会も多いですか?

岡本さん:入社してから3本くらい新しいサービスをリリースしました。事業内容を理解しながら、なぜこのサービスを開発するのかを落とし込むようにしています。
今、グロービスは30期。そして私は入社して3年経つので、積み上げてきたものを尊重しながら、新しい挑戦をしていくのは面白いです。


ーーサービス作りで大切にしていることはありますか?

岡本さん:目的を理解することですかね。そこを理解できていない状態だと、システムを作るときに、トレードオフの判断が難しくなります。目的や事業内容・時流を咀嚼して理解することを大切にしています。


高専を中退した後、歩み始めたエンジニアのキャリア

ーー岡本さんはずっとエンジニアを目指していたのでしょうか?

岡本さん:エンジニアにはなりたかったんですが、プログラミングをやりたかったわけではありませんでした。昔は高専に入って、ロボットや電子制御をやっていました。


ーーものづくりに興味があったのですね。

岡本さん:そうです。理数系は苦手だったのですが興味があったので、高専に進みました。結果的に高専は中退してしまいましたが、兄がフリーのプログラマーをやっていて、そのツテで私も仕事を得られるようになって。SESで金融関係の仕事を始めました。そこが、自分のエンジニアとしてのキャリアのスタートです。


ーーエンジニアになった直後は、どんな生活でしたか?

岡本さん:高専の授業でC言語を少しやっていたものの、完全未経験からのスタートだったので、とても大変でしたね。夜が遅く、朝が早くて。納期直前になるとホテルに缶詰になったりして。


ーー今では考えられない働き方ですよね。

岡本さん:本当ですよね。そこは4年くらい経験して、転職しました。その後、フリーランスになって、いろんな現場を回っていた時期もありました。

ーー昔の仕事が、今に繋がっている部分はありますか?

岡本さん:昔は業務システムをずっと作っていたので、それは間違いなく今につながっていますね。


エンジニアに自分の言葉を信じて欲しいから、コードを書き続けたい

ーー今後もグロービスでお仕事を続ける予定ですか?

岡本さん:そうですね、腰を据えて実績を一つ作りたいと思っています。具体的に言語化しきれていないのですが、2~3年かかるような大きな仕事をまずはやりきっていきたいです。

ーーエンジニアやマネージャーなど、理想のあり方はありますか?

岡本さん:どんな役割についたにせよ、最終的にコードを書ける状態は維持しておきたいと思っています。最近ますますそう思うようになりました。その理由としては、「私はエンジニアとして、エンジニアに自分の言葉を信じて欲しい」という想いがあるからなのだと思います。あと、自分の書いたものが最後には一番信用できるので。なので、コードを書き続けるのは止めないつもりです。

企業登録すると、このエンジニアと会話できるようになります!