デジタルネイティブのエンジニア。「リモートワークの弊害」は特別な問題じゃない?

on 2022.01.27

E3コミュニティーのエンジニアの皆さんへのインタビュー。
今回はセキュリティエンジニアとして活躍するT.Tさんにお話をお伺いしました。
プライベートでもネットワークやセキュリティの構築をお手伝いするなど、”縁の下の力持ち”なTさん。
現場で感じる世代のギャップについてもお話していただいてます。

ライター:荒井啓仁 編集:株式会社TOGL

## セキュリティ監修やシステム・ネットワーク構築を担当

ーー現在のお仕事についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

守秘義務があるので詳細はお話できないのですが、正社員で社内セキュリティと新しいシステムの構築を担当しています。ざっくり言うと小さめの企業のセキュリティ監修ですね。

ーー現在の現場で使用している言語や、デバイスをお伺いしてもよろしいでしょうか?

言語はPython・TypeScript・JavaScriptを使っています。PHPも使っているのですが、あまり得意じゃないので使えるって言うのは気が引けるというか。
デバイスは貸与されたMacbookProですね。プライベートでもMacを使っています。

ーーなるほど。お仕事する上で無いと困るソフトやツール、もしくはTさんイチオシのツールは何かありますか?

業務上、仮想でいろいろ試すのにDockerとVMwareはよく使っていて、VMWareはプライベートでも助けられています。

ーープライベートでも利用されているんですね。

よく友人などにネットワーク接続のテストを頼まれることが多いんです。物理マシンは置けないので仮想モジュールを自分で作成して、AWSのVPCで仮想上でネットワークをテストするための基準を作ってあげたりって感じです。
自分の周りに起業する人が増えていて、セキュリティ分野に精通している人が少ないようでよく頼まれます。

「リモートワークの弊害」は以前からの問題が浮き彫りになっただけ?

――現在はリモートワークとのことですが、メリットはどんな点に感じますか?

業務的にもあまり移動しないし、机と椅子とパソコンさえあれば事足りるのでリモートワークはありがたいです。外食が減るので健康面にも気を使えるのはメリットですね。

――なるほど。逆にデメリットはどうでしょうか。

本当に外に出なくなるので、運動不足になってしまうことはデメリットかな……。

出社が普通だったコロナ禍以前は、会議や職場で喋らない人がいても特に目立つことはなかった。でもリモート会議だと一人の話を全員が聞く形になリますよね。それだと発言しない人が目立ってしまって、結果「コミュニケーションが取れていない」とかいう話になるんじゃないでしょうか。結局リモートワークの弊害といわれている部分って、以前からあった問題が浮き彫りになっただけなのではと考えています。


大学でC言語に出会いプログラマーの道へ

ーー以前はどういったお仕事をされていたのでしょうか?

2018年に大学を卒業し、新卒で「みんなのマーケット」に入社しました。バックエンドとかネットワークが得意なんですが、フロントエンドもやっていましたね。

ーー昔からプログラミングに興味があったのでしょうか?

特にプログラマーを志していたわけではないです。高校の頃、数学と物理が得意だったので情報系の大学に入り、そこでC言語にハマったのがきっかけですね。そのままバックエンド方面からネットワークやセキュリティ方面に進みました。

ーーTさんの同世代だとPCに馴染みのない方々も多いのではないでしょうか?

自分は機械が好きだったので詳しかったのですが、学生のとき周囲に触っている人は少なかった印象ですね。自分が小学6年生くらいの頃にiPhoneの3Gが出ていて、高校に入る頃にはスマートフォンが普及していましたのでそれも大きいかなと。

ーーまさにデジタルネイティブ世代ですね。

そうですね。中学生当時、PCはあっても一家に1台とかの時代だったので、家にPC環境がない人はスマートフォンを触ることが多かったんじゃないかと思います。自分たちの少し上の世代になるとPCとスマートフォンが両方使える世代かなと感じています。

今後はセキュリティ分野をより極めていきたい

ーー今後やってみたいことなどお伺いしてもよろしいでしょうか?

そっちを触れるエンジニアが少ないというのもありますが、ネットワークよりはセキュリティ分野をより磨いていきたいですね。

バックエンドとかネットワークをやっているうちに、良くも悪くも慣れてきてしまって、より複雑に絡み合ったセキュリティ分野に行きたい気持ちがこの頃出てきました。
最近触れていないCとかC++をもう少し勉強して極めていきたいです。

ーーセキュリティ分野で注目している技術は何かありますか?

SSOの基盤周りの技術は気になっています。
1つの場所に保管されている安全性って、本当に安全かは誰にも分からない。
皆さん大丈夫だろうという気持ちが強いのか、「セキュリティにはお金をかけなくてもいいかな」という声が多いのは気にかけています。

ーーなるほど。セキュリティやネットワークの部分は目に見えないけど大切な分野ですね。今回はありがとうございました!

・今の就業形態:とある企業の正社員
・現在の仕事:新規システムの構築、社内のセキュリティ基盤の強化と改善
・得意分野:バックエンドのあたり
・使用言語・スキル:Python3とTypeScript
・仕事で大事にすること:とりあえずやってみる
・今後やってみたいこと:セキュリティ分野での基盤となるシステムの作成

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