E3メンバーの皆さんへのインタビュー。今回は自動運転関連の会社にフルスタックエンジニアとして参加している光野宏貴さんへお話伺いました。フルスタックでありながらPdMの経験もある光野さん。過去のエピソードや今後の目標についてもお話いただいています!
ライター:荒井啓仁
現在は自動運転事業にフルスタックで参加!
ーー現在のお仕事について教えて下さい。
toC向けに身体の不自由な方や健常者の方でもちょっとした移動に使えるような、パーソナルモビリティを開発するメーカーに勤務しています。
私が所属しているのは自動運転の事業部門で、某空港の保安検査を抜けた先で発着ゲートまで乗車できるサービスにかかわっています。
ーーどのような領域で働いていらっしゃるのでしょうか?
現在は自動運転している機体の状態を確認するWEBアプリや管理者用WEBアプリを作成しています。フロントエンドとして画面を作ったり、APIの実装やインフラ構築などフルスタックで参画しています。
ーーふだん使われる言語も教えて下さい。
今はTypeScriptが中心です。フロントエンドはReact、バックエンドは全てAWSのサービスで完結しています。CDKというツールでインフラ部分をコードで作れるので、TypeScriptを使ってAWSを構築しています。前職ではフロントエンドをReact、バックエンドをKotlinで実装していました。
ーー入社のきっかけもお伺いさせてください。
前職で一緒に働いていたメンバーからのリファラルです。自分より先に今の会社に転職していて、紹介されて入社しました。
ーー入社を決めた理由は何でしょうか?
扱っている技術として、バックエンド側がAWSに乗っかっているのが理由の1つです。転職を考えていた時点ではインフラ全般の知識が少なく、インフラの知見を身につけたいと考えていたので、知識を身につけられる環境というのは大きかったです。事業も面白そうで諸々のニーズに合っていたので入社を決めました。
ーー前職はどういったお仕事をされていたのでしょうか?
介護系のSaaSを扱う会社でした。フロントエンドとバックエンド両方やっていて、後半はPdMとしてマネジメントの経験も積ませてもらいました。
ーー介護に関連するような企業とご縁がありますね。
社会貢献とまでは言いませんが社会に影響力のある事業に関わりたい、という軸があるので、ご縁があるのはありがたいです。
ーーフロントエンドとバックエンド、最初はどちらが専門だったのでしょうか?
どちらかというとフロントエンド寄りでしょうか? どちらかだけではなく、両方やる機会があったので両方のスキルアップにつながりました。
ーー現在のお仕事のやりがいも教えて下さい。
やはり実際にエンドユーザーに使っていただける環境というのは大きいです。身近なところで使ってもらえるのはやりがいを感じます。直接の顧客は空港側ですが、ToCサービスは周りにサービスを説明しやすいのも嬉しいですね。
点と点が繋がりプログラミングへの理解が深まった学生時代
ーーエンジニア歴は何年でしょうか?
新卒からエンジニアとして働いているので8年位です。
ーー学生の頃からエンジニアを志していたのでしょうか?
高校からIT系に興味があって、大学では情報系を専攻していました。
ーーなるほど。高校時代からプログラミングには触れていましたか?
いえ、高校時代は全く……。興味がある程度で、プログラミング自体は大学に入ってから授業で学びました。最初は分からないことだらけで苦痛でした(笑)。
ーーそうだったんですね。エンジニア職に進もうと思った転機はあったのでしょうか?
あるタイミングで点と点が繋がるイメージというか、急に理解が深まりまして……。そこからプログラミングの楽しさが広がりましたね。そのタイミングで職業としてのエンジニアの道も見えてきました。
ーー素晴らしいですね。新卒ではどういったお仕事をしていたのでしょうか?
前職や現職に比べるとレガシーなSIerで4年ほど働いていました。当時は感じませんでしたが、今となってはかなり開発がやりづらく、スキルアップも難しい現場だったと思います。
1社目だったので「エンジニアとして働くのはこういうこと」と疑問も抱かず、周りの会社や環境がどういうものか分かりませんでした。外を知るようになって、こういう働き方や環境があるんだと気づき、前職に転職した次第です。
ーースキルアップを実感できた現場についても教えて下さい。
2社目ですね。開発環境がモダンだったのと、できるエンジニアの方の仕事を見れたのが大きいです。仕事の進め方、プログラミングをする上での設計に強い方で、価値観や考え方のスキルアップに繋がりました。自分だけ良くてはだめで、会社やユーザーが良くなる考え方やなど教えていただきました。
どちらかに振り切るのではなく、両方こなせるマネージャーを目指して
ーーマネジメント業務についてもお伺いさせてください。
2社目で最初はプレイヤーとして働いていたのですが、途中から任されることになりました。
ーーマネジメント業務で大変なこと、難しいことは何でしょうか?
チームメンバーとビジネス側の調整ですね。ビジネス側の要望に何でもかんでもYESと答えてしまうと、チームメンバーに負荷がかかり、やりがいの無い仕事になってしまう。パイプ役として、開発メンバーもビジネス側も納得する形に調整するのは大変でした。
ーーそれは大変でしたね……。
大変でした(笑)。ただ、人とコミュニケーションを取るのは好きですし、双方トラブルにもならずまとめていたので、上手いことやれたのかなと思います。
ーー今後ご自身が目指すエンジニア像についてもお伺いさせてください。
現在はプレイヤーですが、マネジメントをやりたい気持ちもあります。
ーー今後はマネジメントを目指されるのでしょうか?
いえ、100%マネジメントに振り切ってしまうと現場の空気感や、その時々の流行りのキャッチアップが難しくなってしまうのでマネジメントだけというのは考えていないです。自分で手を動かしつつマネジメントもできる、プレイングマネージャーが理想に近いかもしれません。
・今の就業形態:正社員
・現在の仕事:MaaSに必要なWebアプリケーションの開発(フロントエンド、バックエンド、インフラ)
・得意分野:フロントエンド、バックエンド
・使用言語・スキル:TypeScript, Kolin, React, AWS
・仕事で大事にすること:心理的安全性の確保
・今後やってみたいこと:マネジメント